Yahoo!検索に対して極端にアクセス数が少なすぎるGoogle

なにか様子がおかしい解析結果

まずは下のサンプルを見てください。これは2013年9月に取得したFC2ブログのアクセス解析の結果です。Yahoo!検索経由のアクセス数が「870」なのに対しGoogle検索経由のアクセス数が「30」という首を傾げたくなるようなデータになっています。

▼Google検索経由の検索キーワードも取得できない

サイトに訪問してきたユーザーがどんなキーワードで検索して、アクセスしてきたのかをしるためにはアクセス解析を利用します。ホームページやブログを運営する方は、ユーザーの検索クエリによって人気のキーワードや、潜在的なニーズを知る上でも大変有効なデータになるのです。そんな便利な検索キーワードですが、今年の2013年の7月頃からGoogleからのアクセスに対して検索クエリが取得できないという自体が発生しています。

なぜGoogle検索キーワードが取得できなくなったのか?

Google検索の仕様が変わったのが原因です。いままでは「http」というプロトコルを利用していましたが、現在は「https」というセキュリティ上暗号化されたプロトコルを強制的に利用する方式に変更されています。この形式の場合にはSSLにて暗号化されるので、アクセス先の管理者にも検索キーワードを知るすべが無くなりました。これはアクセス解析の問題ではなく、Google自身が提供しているGoogleアナリティクス(アクセス解析)においても、他のものと同様にオーガニック検索を知る方法はないのです。

ライブドアブログのアクセス解析サンプル

なぜこうなった?

今回の件については『PRISM問題』が大きく起因しているようです。個人情報を守るためによりセキュアな環境が求められる時代なのかもしれません。

PRISM問題とは
アメリカ国家安全保障局(NSA)が2007年から運営する極秘の通信監視プログラムである。正式名称はUS-984XN。コードネームは名前の通りプリズムにちなむ。

検索キーワード表示されているよ!という人もいるようですが、

これはGoogle検索に対してなので、Yahoo!検索は今までどおり、検索情報をホスト側で取得する事は可能です。またGoogle検索については、ブラウザの種類やバージョンによってユーザーインターフェイス(UI)を自動的に識別しているので、古いブラウザや現在の形式に対応していないキャリアを利用している場合にも「HTTP」の暗号化されていないプロトコルが継続的に利用されています。

まとめ

・グーグル検索は個人のプライバシーを守るために検索したキーワードを暗号化した。
・暗号化されているから、どんなツールを利用してもオーガニック検索を知るすべはない。
・Yahoo!検索などは暗号化されていないから、いままでどおり取得できるよ。
・古いバージョンのブラウザや未対応キャリアなどは暗号化されない。