無料ブログを利用する上で覚えておきたい
最も大きなリスクとは?
無料ブログのリスク
無料ブログを利用する上で知っておきたい最大のリスクとは『アカウント凍結』もしくは『ブログ削除』などがあげられるでしょう。2つの内容は若干異なりますが、ブログにアクセス出来ないという意味合いでは共通しています。自分にとって大切なブログが、ある日突然アクセスできなくなる絶望感は計り知れません。実際の経験を元に、ブログの凍結やアカウント削除などの実例や対処方法などをご紹介します。
なぜブログ凍結・アカウント削除されてしまうの?
無料ブログには、サービスごとに利用規約が明記されており、規約に反する内容があった場合には、最悪の場合には「凍結」「削除」などの対応が行われます。利用規約は専門的な言葉で記載されており、知識のある方でも正しく理解するのは難しい点もあります。もちろん規約どおりに利用していれば、凍結や削除される心配も基本的にはありません。
ブログが凍結されても具体的な理由はわからない
もし万が一、貴方のブログが凍結されたとしても具体的な理由はわからないと思ってください。凍結や削除に関して運営側に問い合わせを行っても明確な返答が無いのが普通です。最終的な判断は運営側に委ねる形となり、削除や凍結に関する理由を明確にする義務もありません。このような対応になるのは、無料サービスであるという根底的な部分も影響していると考えられます。
ブログ凍結・アカウント削除されたデータは復旧できない
ブログが凍結や削除されてしまった場合には、運営側にて凍結の解除やアカウントの復旧などが行われない限り完全なデータの復旧はできないと考えて良いでしょう。復旧するための唯一の方法といえば検索エンジンのキャッシュからバックアップする方法が考えられます。どうしても保存しておきたい情報などあれば検索エンジンにインデックスされているキャッシュから探してみましょう。>>検索エンジンのキャッシュから探す方法
過去の事例から無料ブログの凍結やアカウント削除になりやすいケースをご紹介します
商用利用やアフィリエイト目的のサイト
利用規約内で商用利用が禁止されているブログはもちろんNGです。アフィリエイトだけを目的としたサイトなども、一般サイトより凍結のリスクは高くなります。各ブログサービスごとに明確な基準はあいまいですが、取り扱う商材によって削除リスクは大きく異なり「情報商材」「出会い系」などはリスクが高く「物販系」のサイトは削除されるリスクも低いと言われています。
芸能人や有名人を話題にしたサイト
芸能人の画像などを無断でブログに掲載することはパブリシティ権としての肖像権(財産権)に違反するため法律的にも違法行為となります。また歌詞をブログ上に掲載することも一部の歌詞掲載が認められているブログ以外では掲載することはできません。>>詳細
ブランド商品に関連するサイト
商品自体の生産やスペックなど、公式サイトでも公表されていない事柄など、販売元にとって不利益となる事実と異なるような事柄を掲載することはトラブルの原因ともなります。とくにブランド商品などは、イメージ戦略などもあり不利益となる内容を嫌う傾向にあり、内容についての削除要請が行われることもあります。
コピーコンテンツをメインとしたスパムサイト
無料ブログからの被リンクを目的としたブログも削除対象となります。手間を掛けずに文章を生成するために期限切れの小説を利用したり、スクレイピングで取得し情報を投稿するツールなども存在しますが、検索順位にはプラスの要素は全くありませんので、このような行為は辞めましょう。
規約に反するレイアウトのカスタマイズ
レイアウトを重視するあまり、規約で掲載が決められている広告などを削除することは許されません。また閲覧者に対して誤解を招くようなレイアウトも危険だと言えるでしょう。
ブログ凍結のリスクを軽減するための対処方法
① バックアップをとっておこう
多くのブログサービスにはバックアップ機能が搭載されております。万が一の場合にもデータを復旧して他のブログサービスで利用することも可能です。ブログサービスによっては有料プランのみ対応していたり、画像ファイルに対応していない場合もあるので、合わせて確認しておきましょう。ただし、バックアップやデータの復旧を行なう事は、大変手間の掛かる作業となるので、サイトとしての復旧目的ではなく自分自身の備忘録としての利用がおすすめです。
② 複数のサービスを利用して運営する
ブログが凍結されてしまった場合にも、自分自身の情報を発信する場所を事前に確保しておきましょう。一番簡単な方法は、TwitterやFacebookなどで、ブログと連携して運用しておけば、ブログを移転した際には告知をするための方法として利用できます。
③ 独自ドメインのサイトと併用して運用する
何かを紹介することを目的としてブログを運用する際には、もっとも有効だと考えられるのがこの方法です。独自ドメインをメインサイトとして運用を行ない、無料ブログは独自ドメインへの集客の窓口として利用します。無料ブログが何らかの理由で利用できなくなった際にも、凍結の心配のないメインサイトは安心して運用することが可能です。収入を得るための道具として無料ブログを利用する際には、大きなリスクを回避するために必ず実行しておきたい対処方法だといえるでしょう。
関連:独自ドメインの取得とサービスの比較
ブログの凍結やアカウント削除が多いと言われているブログサービス
ブログ凍結・アカウント削除が多いと言われているサービス
Ameba
Amebaは規約上でも商用利用やAmebaが提供する以外のアフィリエイトを禁止しています。ブログ凍結やアカウント削除は、事前告知などもなく削除されたあとに気がつく方が多いようです。>>Amebaブログに関する詳細
livedoor Blog
livedoor Blogも事前告知などもなく、ブログの凍結が行われます。複数ブログを運営できるのは大きなメリットではありますが、一つのブログが凍結されると、登録されている別のブログもチェックが行われ、芋づる式に凍結するケースをよく目にします。ブログ開設から数分程度で凍結されるケースもめずらしくなく、深夜の時間帯でも凍結が実施されているため、個人的な見解ではスパム系のブログを検知する独自のシステムなどを運用しているのでは?と推測しています。>>livedoor Blogに関する詳細
FC2ブログ
かつては削除されないブログサービスとして認識されていましたが、2013年頃からアフィリエイトだけを目的としたサイトの大規模凍結、2014年頃からは規約に違反した、アダルトブログなども凍結が続いています。凍結されたページには「規約上の違反があった多数のユーザーに迷惑をかける行為を行った」とだけ明記され、具体的な理由は明確にはされておりません。警告などによる一時的な凍結状態なら、閲覧パスワード画面の管理人からのメッセージを使い、ブログ閲覧者に対してメッセージを記載することもできますが、私の知る限りではこのような状態から復活できる可能性はほぼありません。>>FC2ブログに関する詳細
ブログ凍結・アカウント削除が少ないと言われているサービス
Seesaaブログ
Seesaaブログは凍結の少ないブログサービスとして有名です。実際に利用しても余程のことがない限りアカウントの削除などが行われることはありません。管理が緩いという意味合いではなく、問題がある箇所があった場合には事前に改善や対応を求めるようなメールで知らせてくれます。>>Seesaaブログに関する詳細
凍結されたブログの内容やページを確認する方法
① Googleのキャッシュを確認する方法
一番有効な方法は検索エンジン(Google)に保存されているキャッシュをコピーして保存する方法です。Googleの場合には「site:ブログURL」でページの一覧を表示した後に「▼」→「キャッシュ」を選択するとGoogleに保存されているキャッシュが表示されます。キャッシュは一時的なものなので、凍結から時間が経過してしまうと消えてしまいます。
② FeedPing.netを事前に利用する
FeedPing.net:http://www22429ue.sakura.ne.jp/
ブログの更新などに「ping」を送信すると、送信した内容がサービス内にも一時的に保存されているサービスもあります。サービスを利用していなければ関係ありませんが「ping」送信ツールとしても有用なサービスなので、利用しても良いかもしれません。ただ一点気になるのは、検索エンジンに対しての重複コンテンツの問題ですが、個人的には全く影響を感じたことはありません。保存されているデータを探す方法はGoogleなどの検索エンジンに「ブログ名 + FeedPing.net」と検索すればデータがあれば見つかるはずです。
③ アドレスの歴史を調べるサービス
Internet Archive:http://archive.org/web/
インターネットアーカイブ(Internet Archive)というサービスは、WEBサイトの過去にさかのぼってページを閲覧できるサービスです。必ず保存されているとは言えませんが、どんなサイトが運営されていたのかを知る上でも参考になりますので、覚えておいて損はないサイトです。